ここでは、バス運転手として働くために知っておきたい基礎知識をまとめてご紹介します。年収相場は?必要な免許は?コロナの影響は?など、ぜひ参考にご覧ください。
バスの運転手になる際は、お金を貰って人を運ぶための「大型二種免許」が必要です。取得には、合宿で最短7日、通学の場合は約12日間+筆記試験に受かるまでの期間がかかります。受験資格としては、21歳以上で普通免許取得から3年以上経っていること、0.8以上の視力(メガネやコンタクト可)等が必要です。
バス運転手の給料は、バスの種類によって変わってきます。年収の相場は、路線バスで440万円ほど、送迎バスが400万円ほど、観光バスが430万円ほど。乗務時間の長さや乗客数の多さで収入が設定される傾向があるので、勤務スタイルや、給与形態に納得できるバス会社を選びましょう。
未経験でもバス運転手になれるのかというと、答えはイエス。入社時点で大型二種免許を持っていない人の割合は4割近くにも及び、未経験でもバス会社で研修を受けることができます。大型二種免許がない場合は、免許取得費用を全額負担してくれる会社を選ぶと良いでしょう。
バス運転手の仕事がきついと言われる理由には、「長時間運転することが多い」「変則的なシフトで生活が乱れがち」「就業条件と給与のバランスが取れていない」ことなどが挙げられます。無理なく働くためには、路線バス、観光バス、送迎バスの種類別に勤務スタイルの実態を見ていきましょう。
バス運転手ならではの魅力は、さまざまなお客様と一期一会の出会いがあること。路線バスであれば、地域の人と親しくなったり、幼稚園の送迎バスでは子供たちの成長を見守ったり、観光バスでは一生の思い出となる様々なストーリーに立ち会ったりすることも。地域の人が利用するバスを運行するため、社会貢献への大きなやりがいも感じられます。
安全な運転ができることはもちろん、地形や地理に関する勉強ができて、自ら体調管理ができる真面目な人が向いています。乗務中はさまざまなことに気を遣わなければならないので、状況に合わせた冷静な判断が求められることも。お客様を思いやる心や、ホスピタリティのある運転手が好まれます。
20年前と比べると、女性バス運転手の数は約4倍にまで増加していますが(2018年度)、現在の日本の女性運転手の割合は1.8%とまだまだ少ないのが現状です。しかしながら、政府の「女性活躍推進」の推奨もあり、女性用の設備や制服、勤務スタイルなど、環境を改善するバス事業者が増えてきました。今後も、女性バス運転手の採用はさらに加速化することが予想されます。
コロナの影響で人出が減ったことにより、観光バスを筆頭にバス業界も大きな打撃を受けています。しかしその一方で、高齢化によるバスの需要増加や、バス運転手の人手不足が問題になっている地域も。また現在、自治体では、到着時刻がわかる電子掲示板をバス停に導入するなど、バスの利便性を高める様々な取り組みも行われています。
お客様をのせて走るバス運転手は、運転にも気を使うため疲労がたまりやすいものです。疲労による自動車事故を防ぐためにも、バスの運行目的に応じた連続運転時間が定められています。また、連続運転時間と同時に取得すべき休憩時間も決められており、違反するとペナルティが科されます。
バス運転手といえば休みが取りづらいイメージをもたれがちですが、路線バスや高速バス、送迎バスなど、どのバスを運転するかによっても異なります。また、運転手や勤める会社によって、年末年始や祝日、有給休暇の取得具合も異なるので注意が必要でしょう。
バス運転手は、いくつまで採用されるのか気になっている方も多いようです。基本的には、60歳までとしているバス会社が多いのですが、年齢よりも、むしろ経験を重視しているバス会社が多く、即戦力であれば年齢はさほど重視していない傾向となっています。
「副業時代」ともささやかれている現代社会です。副業に興味のあるバス運転手の方もいるかもしれませんが、果たしてバス運転手は副業を行ってよいのかについて解説しています。
物流の2024年問題は、改善基準告知の改正が2024年4月から施行されることによって発生する問題です。バス運転手の働き方にも変化が訪れるため、これからバス運転手として働きたいと考えている人も、理解しておく必要があります。
バス運転手は長時間の乗務になると、気になるのがトイレ事情です。乗務中であってもトイレに行くことはできますが、乗客を乗せて走っている以上、何度も止めていると運行に支障をきたしてしまうため、きちんと対策をしておきましょう。
乗客をのせて運行しているバス運転手の仕事には、さまざまなトラブルがつきものです。どのようなトラブルが起こりやすいのか、そしてトラブルに対してどのような対処をしたら良いのかを知っておきましょう。
バス運転手の定年は会社で定められている場合と、健康状態次第で決めるという場合があります。健康状態が良くなければ定年前に退職をせざるを得なくなるため、健康状態には気を配りましょう。ここではバス運転手の定年と長く働くためのポイントを紹介します。
バス運転手の服装は、会社が制服を定めている場合もあれば、私服勤務をOKとしている場合もあります。制服の着こなしや私服の選び方などは、常に清潔感を意識しましょう。バス運転手として乗客から信頼感が得られる服装が基本です。ここではバス運転手としてのふさわしい服装や身だしなみの注意点を紹介します。
バス運転手にとっての手袋は、運転がしやすい、日焼けが予防できる、汚れが防止できるなどさまざまな目的があります。会社で着用を義務付けていることもあれば任意としていることもありますが、実際には運転時のメリットを考えて着用している運転手が多いです。ここではバスの運転手が手袋をする理由や意味を見ていきましょう。
運転手の体調不良は深刻な事故を引き起こします。とくに睡眠時無呼吸症候群を発症している場合は要注意。良質な睡眠がとれなくなることで日中眠くなり、居眠り運転のリスクが高まります。
体調に不安のある時は運行管理者へ報告し、無理に運転を継続することがないようにしましょう。
たとえ乗客を乗せて運行中だとしても、交通違反を犯せばバス運転手が捕まります。違反をすると反則金や罰金が科せられ、点数制度によって免許停止処分を受けることも。「運行中のバスなら違反を見逃してもらえるだろう」と考えず、安全運転を心がけましょう。
バス運転手の将来性はあります。理由は超高齢化社会に突入すれば、移動手段としてのバス需要が増えるからです。インバウンドや会社が活用する従業員の輸送バスも需要はあります。需要はありますが人手不足の業種です。将来性と長く働けるのもメリットでしょう。
バス運転手になるにはさまざまな書類を用意しなければなりません。運連記録免許書は、過去5年間と3年間の交通違反や交通事故や運転免許の行政処分記録を証明する書類です。他にも職務経歴書、運転免許書のコピー、健康診断書など多数必要なため余裕を持った準備が求められます。
バスの運行中に居眠りをしてしまうと大変ですから、バス運転手にとって、しっかりと眠気対策を講じておくことはとても重要です。疲れをため込まないことがまずは基本となりますが、ほかにもさまざまな対策方法があります。
バス運転手が乗務中に熱中症になってしまわないよう、バス会社ではさまざまな熱中症対策を講じています。また、バス運転手個人でできる対策方法もあるので、暑さが本格化する前に予防の仕方を考えておくことが大切です。
バス運転手のサングラス導入をするバス会社も現れ始めました。運転中、まぶしさを感じれば安全面でのリスクもありますし、運転手の目への負担も考えなければなりません。導入した会社がアンケートを取ったところ、利用客と運転手両方で、好意的な結果のほうが多かったようです。
バスの運転手は「仮眠施設」「車庫」「バスの仮眠室」などで休憩をします。休憩時間や拘束時間が決まっているため、時間に合わせて必ず休憩しなければなりません。バスの仮眠室の多くはトランク横にあり、十分なスペースが確保されています。
地震大国である日本において災害発生時の対応方法は、バス運転手が身に着けておくべき知識です。以下のページでは、災害発生時のマニュアル例に沿って適切な行動方法をまとめているため、バス運転手への転職を考えている人はチェックしておきましょう。
バス運転手は乗客を目的地まで安全に送り届けるのが最も重要な役割であるため、それ以外の対応がおろそかになってしまいやすいです。集中力を使う仕事ではありますが、気持ちの良い対応も意識すればお客様からのイメージアップにつながります。
出発前と帰社後に行うアルコールチェックは、飲酒運転の防止を目的とし、すべての運転者が対象となります。また、早朝や夜間の運行でも補助者が対応することが可能です。チェックを拒否した場合、運転を許可しないなどの対応が行われます。飲酒運転を撲滅するために、一人ひとりが法律を遵守し、安全な運行に努めましょう。
転職を考える上で考慮すべきポイントはたくさん。愛知県でバス運転手への転職を検討しているなら、企業規模と給料と福利厚生に注目することが、本当の安定性に繋がります。おすすめの3社を厳選しました。