新型コロナウィルスの出現でバス業界にはどんな影響があるのか?バス業界の実態、採用状況への影響、バス業界の今後の展望についてまとめました。
新型コロナウィルスの影響により日本経済が深刻な打撃を受ける中、外出自粛、テレワーク等の生活の変化は、バス業界にも打撃を与えています。中でも大きな打撃を受けているのが、観光バス。国内・海外ともに観光客は急減し、観光バス会社で働く運転手の中には「収入がコロナ前の半分に減った」という人もいるほどです。
また、勤務シフトが変則的になるケースも見られます。自家用車での通勤が増えたことで、平日の日中に渋滞しやすくなったり、乗客が減ったせいでいつもとは違う営業所へ向かわなければならなかったりすることも。コロナ前とは違う走行環境に、バス運転手からは戸惑いの声も届いているようです。
コロナ禍による採用の影響は、扱うバスの種類や地域、会社によっても異なるようです。令和2年、国土交通省が北陸信越エリアのバス会社160社に行なった調査では、下記のような結果が出ています。
■コロナ後の運転者不足状況(貸切バス)
新潟県:不足約52%
長野県:不足約30%
富山県:不足約53%
石川県:不足約23%
コロナ後に人手が不足している会社もあれば、足りている会社もあり、状況はさまざま。しかし、路線バス会社の中には、コロナ以上に「人手不足が深刻」と悩むところもあります。バス運転手のボリューム層は40~50代のため、生産年齢人口の減少により、バス運転手が不足しているのも現状なのです。
コロナが及ぼす乗客数の減少は、今後もある程度は予想されますが、その一方で、バスを主に利用するお年寄りは増えていくことから、バスの需要は高まる可能性も考えられます。
バス運転手の人手不足を見込んで、一部の企業ではAIを用いた走行ルートの適用や、ダイヤを最適化する取り組みも。自治体でも到着時刻がわかる電子掲示板をバス停に導入するなど、バスの利便性を高める様々な取り組みが行われています。今後、バス業界でもDX化が進むことは予想できるため、近い将来バス運転手の負担が減り、より快適に働ける日が訪れるでしょう。
どの業界においてもコロナ禍での転職・就職には不安がつきものですが、長く安心して働くためには、ある程度の仕事量や給与が保証されている大手の会社を選ぶのがおすすめです。当サイトでは名古屋でおすすめの大手バス会社を厳選していますので、ぜひそちらも参考にご覧ください。
転職を考える上で考慮すべきポイントはたくさん。愛知県でバス運転手への転職を検討しているなら、企業規模と給料と福利厚生に注目することが、本当の安定性に繋がります。おすすめの3社を厳選しました。