名古屋の地下鉄や市バスを担当する名古屋交通局は地方公営企業です。昔は路面電車やトロリーバスも運営していました。名古屋市章である「丸八」と名古屋城の金鯱にちなんだ「ハッチー」によるマスコットキャラクターで知られています。
接客業が好きで市バス運転士を選びました。安全・安心・快適なバス運転の提供で、お客様から「ありがとう」と感謝される喜びがあります。
バス運転士は運輸業ではありますが、接客業でもあるこの仕事を選んでよかったと思っています。今後は指導運転士になり、後輩の育成に携われるようになりたいです。
前職では営業をしていましたが、大型第二種免許を取得して、憧れだった市バスの運転士になりました。
バス運転士経験者が多い中、私はバス運転士未経験で入局したので、わからないことや、不安なこと、戸惑うこともたくさんありましたが、入局後には研修所でしっかりと運転技術を学ぶ実車研修がありました。その後も、私が営業運転をするところを一カ月間、先輩職員に添乗してもらい、現場での知識をその場で教えていただきました。
私には、夫と二人の子どもがいます。夫も同じ仕事をしており、不規則な勤務形態の中で、家事・育児をするというのは容易なことではありません。しかし、交通局では子育て支援のための制度が充実しています。
育児休業や勤務時間を短縮することができる部分休業などの制度がありますので、それらの制度を活用しながら、夫と家事・育児を分担することにより仕事と私生活を両立することができます。
雇用形態 | 公務員 |
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給与 | 採用時の年齢に応じた給与月額に地域手当 |
勤務時間 | 週平均40時間(時間外勤務、休日勤務あり)、日勤(前勤、後勤、中休)で交代勤務。中休勤務は月8回程度。 |
休日休暇 | 週休2日制、年次休暇は20日(採用年度は採用日に応じて付与)、その他休暇あり(有給) |
勤務地 | 各市バス営業所 |
福利厚生 | 名古屋市職員共済組合・地方公務員災害補償基金加入等 |
応募条件 | ・指定された生年月日の範囲内 ・両眼で0.8以上かつ一眼でそれぞれ0.5以上(矯正視力を含む) ・大型第二種免許 ・早朝・深夜通勤が可能であること |
免許取得支援制度 | 記載なし |
市バス運転業務の募集では応募可能年齢が決まっており、規定範囲の視力に大型免許第二種が必須となります。選考は3段階あり、1次の筆記試験・適性検査、2次の面接と身体検査、3次の実技試験ではバス車両を実際に運転します。
採用後は養成研修があり、交通局研修所にて業務知識・運転技術・接客技術などを習得。所定の基準をクリアーしたら、市バス営業所にて現場研修となります。
ちなみに、正規職員としての採用については、地方公務員法第22条第1項にもとづいて原則6か月間の条件付となっています。条件付採用期間内に養成研修を修了できない、もしくは適格性に欠けるとなると免職なります。
市バスでは1日あたり約35万人の利用客があり、路線は163系統(2021年8月現在)あります。バス運転士として一定の運転経験を積むと、試験を受けて助役になることができます。助役の仕事は市バス営業所での運行管理業務や、市役所にある交通局本庁での全体管理業務で、点呼や事故対応、ダイヤ作成などをおこなっています。
仕事ぶりが優秀で、他の職員を指導するのに適していると認められると、指導運転士に任命されます。助役においても、認められると主任助役相当職に任命されます。もっと上を目指したい場合には、試験を受けることで係長職や営業所長・駅務区長、工場長などの課長職も目指せます。
女性ドライバーも増えてきているため、心地よく勤務できるように女性専用のシャワールームや仮眠室を用意している名古屋市交通局。女性専用のため気軽に汗を流したり、身だしなみを整えたりができます。
長く働いてもらうために、子育て支援にも注力。出産前後に8週間取得できる「産前・産後休暇」や、最長3年取得できる「育児休業」の制度を整えています。2022年には男性職員の育休取得率(20日以上)63.9%の実績あり。仕事だけでなく家族との時間も大切にしたい従業員を応援しています。
バス運転手として働く上で、安定性は欠かせないポイント。多くの方が重視する会社規模・給料・福利厚生に沿って、 愛知県でおすすめのバス運転手の会社をまとめているので参考にしてみてください。
名古屋市交通局では、バスや地下鉄に関係する幅広い事業を展開しています。
市バスのドライバー業務です。市内全域を運行しており、利用者を安全に目的地へ送ることが使命。市内に住む多くの人の生活を支えています。
営業所での点呼や運行管理、市役所の交通局本庁でのダイヤ作成などが主な仕事です。市バスの運転手として経験を積み、試験をクリアすることでバス助役になれます。運転以外のバスに関する管理業務を担っています。
主に駅窓口・駅長室での業務、ホーム監視を行う仕事です。窓口では目的地に向かうための乗車案内、ホームの道案内、精算業務や定期券発行などを行います。ホームでの扉開閉の合図や案内放送も駅務員の仕事です。
地下鉄に乗り、各駅での車両ドアの開閉、車内アナウンス、出発時の安全確認を行う仕事。地下鉄をスムーズに運行できるよう、ホームと車内の利用者の様子を常に気にかけ、業務を行います。
地下鉄を運転して利用者を駅から駅へと送り届けるのが仕事です。運転業務を行うには「動力車操縦者運転免許」の保有が必須。運転手として活躍する中でも、日々運転技術の向上を目指しています。
駅務員や車掌・運転手への指示、地下鉄駅業務の管理を担う役職です。地下鉄助役になるには、駅務員、車掌、運転手として一定の経験を積み、試験に合格する必要があります。
運転手やその補助・管理業務だけでなく、安全に地下鉄を運行できるよう線路を整備する仕事もあります。軌道事務所の技術員は線路の検査・修理・保守作業が主な業務。必要があれば、終電後にレールの交換を行っています。
施設事務所の技術員は、地下鉄駅の設備を管理しています。駅のホームや、トイレなどの給排水設備、空調設備などを点検・修理。利用者が快適に利用できるように整えています。地下鉄駅だけでなく、市バス営業所や電車車両工場の建物・設備の点検や修繕を行うこともあります。
電気事務所では市バス・地下鉄の電気設備を管理しており、検査や修理、保守作業を技術員が担っています。故障発生時には早期復旧を目指し、安全でスムーズな運行のために尽力する仕事です。
市バスや地下鉄の車両を検査・修理・保守する仕事です。毎日多くの人が利用する車両の状態を確認し、消耗品や定期交換部品を交換。安全に運行できるように管理します。
会社名 | 名古屋市交通局 |
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所在地 | 愛知県名古屋市中区三の丸二丁目3番1号 名古屋市役所西庁舎 |
創業 | 1922年8月 |
保有バス台数 | 1,017台(2021年8月現在) |
転職を考える上で考慮すべきポイントはたくさん。愛知県でバス運転手への転職を検討しているなら、企業規模と給料と福利厚生に注目することが、本当の安定性に繋がります。おすすめの3社を厳選しました。