2022年に道路交通法が改正され、アルコールチェックの義務化が拡充されました。バスの運転手として働く場合、このアルコールチェックが日常的に必要となるため、しっかり理解しておきましょう。
もともとアルコールチェックは、バスのような事業用自動車(いわゆる緑ナンバー)に対して義務付けられていました。しかし、改正後は白ナンバー(自家用車)も条件によっては対象となり、より厳格に管理されています。特に事業所で5台以上の車両を使用している場合や、定員11人以上の車両を1台以上使用している場合は、アルコールチェックの義務があります。
バスの運転手として働く場合、出発前と帰社後にアルコールチェックが必須です。業務に関わるすべての運転者が対象となるため、業務で車を運転する以上はアルコールチェックが避けられないプロセスです。また、運転前後にそれぞれアルコールチェックを行い、その記録をきちんと保管することが義務付けられています。
運行が早朝や夜間であったとしても、アルコールチェックは行う必要があります。そのような場合には、「副安全運転管理者」や「補助者」がチェックを行うことが可能です。事前に補助者を選任しておくことで、どの時間帯でもスムーズに対応できる体制を整えておくことが求められています。
万が一、アルコールチェックを拒否した場合、その従業員には運転をさせてはいけません。代わりに運転を伴わない業務に従事させるなど、適切な対応が必要です。このような事態に備えて、あらかじめアルコールチェックの拒否に関する規定を設けておくことが推奨されています。
アルコールチェックは飲酒運転を未然に防ぐための重要な手段です。バスの運転手は多くの乗客を安全に目的地まで運ぶ責任があります。そのため、アルコールチェックを確実に行い、安全運転に努めることが大切です。飲酒運転の撲滅に向けて、一人ひとりがルールを守り、安心・安全なバス運行を実現しましょう。
飲酒運転は大きなリスクを伴う行為であり、法律により厳しく罰せられています。本記事では、特に酒気帯び運転に関する免許の処分や刑事罰について詳しくご紹介します。
酒気帯び運転をしてしまった場合、運転免許に対して行政処分が行われ、違反点数が付されます。また、罰金などの刑事処分も課せられます。この処分は、過去の違反歴や累積点数により異なるため、基本的な内容を以下にご案内いたします。
呼気中アルコール濃度が0.15mg以上〜0.25mg未満の場合、違反点数は13点です。前歴がない方の場合、免許停止が90日間となりますが、もし前歴が1回ある場合には、前歴と合計して免許の取消対象となります。
また、酒気帯び運転の際に他の違反も同時に行っていた場合、付される点数は14点から19点となることもあり、前歴がない方でも免許取消の対象となる可能性があります。
呼気中アルコール濃度が0.25mg以上の場合、違反点数は25点が付されます。前歴がない場合でも免許取消となり、さらに欠格期間は2年間です。これは非常に重い処罰であり、運転を再開するまでのハードルも高くなります。
この場合、他の違反と同時に行っても点数は25点のままですが、酒気帯び運転による事故が起こった場合は事故の点数が加算されるため、さらに重い処分が課されることになります。
酒気帯び運転が認められた場合、そのアルコール量にかかわらず、「3年以下の懲役、または50万円以下の罰金」が科せられます。この刑事罰は、飲酒運転の危険性を抑止するために非常に厳しい内容となっています。
お酒を飲んだ後に体内でどの程度のアルコールが分解されるかについても知っておくことが重要です。アルコールの分解速度や分解量には個人差があり、性別、体格、体調、そして体質など様々な要因が影響します。そのため、お酒を飲んだ後にいつ運転が可能になるかを正確に判断することは非常に難しいです。
例えば、「寝たから大丈夫」と考える方もいますが、睡眠中はアルコールの分解が遅れることがあります。そのため、十分な睡眠を取ったとしても、体内のアルコールが完全に分解されていない可能性があるため注意が必要です。
転職を考える上で考慮すべきポイントはたくさん。愛知県でバス運転手への転職を検討しているなら、企業規模と給料と福利厚生に注目することが、本当の安定性に繋がります。おすすめの3社を厳選しました。