女性バス運転手は増えているのか、バス運転手の男女比、採用傾向、女性バス運転手が求められている理由などをまとめました。
国土交通省の調べによると、令和2年の乗合バスの女性運転者数の割合は全国平均で1.8%ほど。貸切バス(観光バス等)になると全体の0.6%ほどとさらに少なくなり、圧倒的に男性ドライバーが多いのが日本の現状です。
国土交通省では、女性のバス運転手数の推移について下記のデータも公開されています。
■女性運転者数の推移
平成10年:403人
平成20年:1,103人
平成30年:1,790人
■職業別女性比率
バス運転手:1.8%
タクシー:3.3%
全産業:44.2%
20年前と比べると女性運転手の数は約4倍まで増加していますが、他の職業と比較するとバスの女性運転手の比率は少ないことがわかります。
どうしてバスの女性運転手は少ないのか、原因としては次の理由が挙げられます。
・更衣室やシャワー室など、女性用の設備が整っていない
・長時間労働や早朝勤務など、女性が働きたい時間と合わない
・観光バスなどでは家を空けることも多く、女性には負担が大きい
一方で、国土交通省が行なった北陸信越地方のバス会社へのアンケートでは、女性運転手の採用を望む声が約8割の会社から挙がっています。
■女性の採用を望む理由
・優しく気遣いができて、接客面で男性より安心感がある
・お客様から評判が良く、好感度が高い
・女性ならではのきめ細やかさを、安全活動や接客に活かせる
このような声があることから、今後も女性を積極的に採用するバス会社は増えていきそうですね。
現在、政府が「女性活躍推進」を推奨していることもあり、女性用の設備や制服、勤務スタイルなど、環境を改善するバス事業者が増えてきています。国土交通省では、短時間勤務、健康管理休暇、女性向け技能訓練制度の導入促進を呼びかける働きなども行われています。
またバス業界に特化した人材採用支援サービス「バスドライバーnavi」では、一般女性に対して女性バス運転手の応募を促すPR活動も行っています。女性バス運転手が活躍するためには、バス業界の意識を改善していくことが必要なのです。
バスの運転手になってみたい!という女性の方は、ぜひ気軽に応募してみるのがおすすめです。名古屋にも女性ドライバーが活躍しているバス会社があるので、そういった会社を探してみましょう。
転職を考える上で考慮すべきポイントはたくさん。愛知県でバス運転手への転職を検討しているなら、企業規模と給料と福利厚生に注目することが、本当の安定性に繋がります。おすすめの3社を厳選しました。
ホワイトな労働環境で
安心して経験が積める
豊栄交通
給与 | 32万円〜 歩合制のため平均値 |
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年間休日 | 121日程度 |
職種の数 | 4種類(送迎・路線・貸切・観光) |
愛知の交通網を
大きくカバーする企業規模
名鉄バス
給与 | 月給19万円 +各種手当 |
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年間休日 | 121日程度 |
職種の数 | 5種類(路線・高速・送迎・貸切・空港) |
遠方からの転職も歓迎
充実したサポート
三重交通
引用元:三重交通公式サイト https://www.sanco.co.jp/company/recruit/lp/all/
給与 | 196,480円〜 +各種手当 |
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年間休日 | 107日 |
職種の数 | 4種類(路線・貸切・観光・空港) |
【選定基準】
愛知県バス協会に加盟する会社のうち、公式HPがあり、正社員採用を行っている会社の内、対応バス職種数が4つ以上かつ所有バス台数の多い3社(2021年8月24日時点)
※会社規模=バス事業の大きさと定義し、保有バス台数と対応できるバス運転手の職種の数に注目しました。