このページでは、バス運転手への転職を検討するなら知っておきたい、緊急時の対応方法についてまとめています。災害発生時のマニュアル例に則った避難誘導の方法やバスジャック対策の具体例など、重要なポイントを押さえておきましょう。
バス会社では、乗務員に対して災害発生時のマニュアルを用意しています。緊急時に自身や乗客の命を守る行動ができるよう、きちんと内容を理解しておくのが重要です。
地震を含む、何かしらの災害が発生した場合、周囲に危険なものがないかを確認したうえでハザードランプ点灯し、交差点を避け道路の左端にバスを停めます。停車場所がブロック塀脇や高架下、橋の上や海岸沿いなどの危険箇所であった場合、ハザードランプを点灯したまま乗客の避難に適した場所まで移動したうえで停車するのがポイントです。
最優先は乗客の安全確保のため、いつでも退避できるよう乗客を乗せたまま、エンジンも切らないようにしましょう。また、地震の発生によって停車した旨を伝えるのも忘れてはいけません。
次にどのような行動をとるのが最適かを判断するために、地震の規模と津波警報の有無をチェックします。これらの情報はラジオの臨時ニュースから得ることが可能です。情報を確認する際は、市区町村やマップ上における概ねの位置を把握しておきましょう。
また、乗客の人数や負傷者の有無、ケガの程度なども知っておかなければなりません。万が一負傷者がいる場合は、簡易的な救急治療や救急搬送の要請をします。ケガの程度によって臨機応変な対応をするのが重要です。
災害発生時は乗客に不安を与えないよう、これからどんな行動をとるのかをしっかりと伝えるのが大切です。避難ができるようになったら安全確認の後に降車してもらう、現在地での降車が難しい場合は安全な場所まで移動するなど、状況に合わせた内容を説明しましょう。なお、路線バスの場合は、ラジオを使って車内に地震情報を流し、乗客に情報を知らせることで動揺を抑えるよう努めます。
乗客へのアナウンスの後は、バスの運行管理者へ現在地や乗客の安否、道路ならびに周辺の被災状況を報告しましょう。
今後発生する可能性がある危険から乗客を守れるよう、最も安全と思われる場所で降車を誘導します。具体的には、避難所付近や高台、高所への避難がしやすい場所などが挙げられるでしょう。なお、降車の際は比較的元気な乗客を最初に誘導し、次いで介助が必要な子どもや高齢者の順番で降りるのが一般的です。先に降りてもらった乗客に子供や高齢者の補助を依頼し、乗務員が1番最後に降りるようにしてください。
バス車両の放置を余儀なくされた場合、速やかに運行管理者へ報告したうえでバスの放置を原因とした二次災害の発生を防ぐ行動をとります。具体例として、まずサイドブレーキを掛けてからエンジンを切り、エンジンキーはキーシリンダーに挿したままにするか助手席など目立つ場所に置いておきましょう。こうしておけば、バスが他の車両の進行を防いでいる場合に、バスを移動させられます。
窓・ドアを閉める、貴重品の持ち出し、降車した乗客の避難誘導なども重要なポイントです。
災害時には、多くの場合、医療機関や救急隊の対応が間に合わず、身近な人々が適切な応急処置を行う必要があります。このガイドでは、災害時に役立つ応急処置の具体的な方法を、可能な限り詳細かつ正確に解説します。災害に直面した際、この記事を活用し、冷静に対応してください。
災害が発生すると、被災者は物理的な怪我や身体的な損傷だけでなく、心理的なストレスにも直面します。こうした中で、迅速かつ適切な応急処置が施されることで、命を救う可能性が大きく高まります。応急処置の目的は以下の3点です。
意識がないが呼吸がある場合、傷病者を横向きに寝かせ、気道を確保します。この姿勢は舌や吐物による窒息を防ぎます。
走行中の緊急事態は、何も自然災害だけではありません。バスジャックは遭遇する頻度こそ低いものの、万が一発生した場合には乗客に危害が加わる可能性が非常に高く、正しい対応を押さえておく必要があります。
もしもバスジャックが発生した際は、行先表示を「緊急事態発生!」や「警察に通報を!」といった緊急時用のものに変更し、車外の人へ異常事態の発生を伝えます。バスによっては車両後方に緊急事態用の青いランプが設置されており、これを点滅させるなどの対策を行っているバス会社もあるでしょう。
転職を考える上で考慮すべきポイントはたくさん。愛知県でバス運転手への転職を検討しているなら、企業規模と給料と福利厚生に注目することが、本当の安定性に繋がります。おすすめの3社を厳選しました。